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(8)先進技術のアセスメント
新しいCNS/ATM機能としては、ADS−B、全地球規模の航法衛星システムのローカル・オーグメンテーション、データとディジタル音声通信が考えられており、ADSP等で検討されているこれらのアプリケーションのためのサブネットワークの選択とまとめをICAOの適切な組織で12ヶ月以内に完了する必要があることが確認され次の勧告が出された。
勧告2/1将来のCNSシステムの評価
通切なlCAO組織にて次の作業を行うこと。
a)運用要求に合わせた音声とデータ通信の各種システムのアセスメントを早急に実施すること。
b)これらのシステムの性能一覧を整理すること。
c)運用シナリオを考慮した将来システムの導入に関する一般的な方針をまとめること。
d)将来システムの導入時における移行過程を検討すること。
(9)時刻基準
全てのデータ通信システムにおいて正確な時間の基準が必要となる事が明らかとなり、WG−Dにおいてどのような時刻基準を使用するかを検討することとなった。
(10)通信システムの基準
飛行のいろいろな面で通信システムに要求される通信性能要件(RCP)が定義されていないことが確認され、1999年までにRCPを作成するために、次の勧告が了承された。なお、このRCPは、通信システムのアベイラビリティ、見逃し誤り率、伝送遅延で定義されるものであり、これにより飛行段階・利用形態ごとに、通信システムの運用要件を決定するものである。また、RCP値により選択肢となりうるシステムの評価を行う必要性が検討され、ICAO各パネルで検討中の各種の利用形態に対応したRCP値の設定を急ぐとともに関係パネル間の緊密な調整の必要性が認識された。
勧告2/2通信性能要件(RCP)の制定

 

 

 

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